東京都
【東京駅・有楽町・日比谷】
- 東京駅
1914年に建設された丸の内に面した赤レンガの3階建ての駅舎。東京の玄関口の、巨大なターミナル。国内組は新幹線、海外組は成田空港から成田エキスプレスを利用してやってくる。国分寺へは、オレンジの電車(中央線の特別快速電車:国分寺方面行き)に乗り換え。
→ロンドンから訪れたアルを、イブカが〔ラムネ菓子〕を食いながら、丸の内側の改札口で出迎えた。
→構内をぐるっと見回して、こころもち首を傾げたイブカは、ふと2年前の12月12日を思い出していた。
→飲みすぎて眠りこけている間に、アイリーンに置いていかれたウルフは、翌朝になって鉄道公安官室で目を覚ました。後に「ウルフ酔いつぶれ事件」と命名されていた。
→イブカとアルが2つ前の車両から出てくるのを、マオが確認していた。イブカとアルは、東京駅から御茶ノ水・飯田橋へと移動した。
→潤が歩いていると、ぽんとイブカに肩を叩かれた。イブカは食べていた〔金太郎飴〕を、潤に差し出した。
→東京駅構内の雑踏を、ウルフが鼻歌を歌いながらゆっくり歩いていた。楽しそうに独り言をいうと、いそいそ改札を抜ける。
→イブカが東京駅の周辺を歩いている。通りがかったジェラートの専門店で、ストロベリー・ジェラートを買っていた。
- 東京駅の構内にある古い赤レンガのホテル
2001年12月に、イブカとアルが宿泊したホテル。「東京ステーションホテル」と思われる、イブカは、インターネットで予約を入れておいた。
→アル宛の速達の国際宅配便を持って、井深茂がアルを訪ねてきた。
★東京ステーションホテル
- 東京駅に接したレンガ造りのホテルのレストラン
葉子のお気に入りの店。「東京ステーションホテル」内にある、『ビアレストラン ― 赤れんが』と思われる。美咲と待ち合わせをして、葉子はそのレストランンに案内した。
- 東京駅構内の喫茶店
オズワルド・ハインズと加藤四郎が、打合わせをしていた店。
- 東京駅の構内にある喫茶店
美咲と葉子が密談をしていた店。↑の喫茶店と同じかどうかは、不明。
- 寝台特急サンライズ号
イブカがこれで、東京駅から姫路に向かった。そこから、ひかりに乗り換えて博多に向かう。
- 東京国際フォーラム
イブカがガラスホール棟の屋上の端に腰掛けて、〔サワークリーム・オニオン味のポテトチップス〕を食べながら薄闇の街を見ていた。警察から問い合わせが入り、あわてふためいた当直のガードマンが確認に現れた時にはイブカは消えていた。→ミレニアム・ハッカー事件
〔場所〕東京都千代田区丸の内三丁目5番1号
〔交通〕JR線有楽町駅より徒歩1分 東京駅より徒歩5分(京葉線東京駅とB1F地下コンコースにて連絡) 地下鉄有楽町線 有楽町駅とB1F地下コンコースにて連絡 日比谷線銀座駅より徒歩5分/日比谷駅より徒歩5分 千代田線二重橋前駅より徒歩5分/日比谷駅より徒歩7分 丸ノ内線銀座駅より徒歩5分 銀座線銀座駅より徒歩7分/京橋駅より徒歩7分 三田線日比谷駅より徒歩5分
- 有楽町駅
有楽町駅に停車中の山手線の中で、国際フォーラムの屋上にいるイブカに気付いた乗客達が騒然となった。→ミレニアム・ハッカー事件
→山手線の電車が有楽町駅に停まったとき、外を眺めていたイブカが、東京国際フォーラムのガラスホール棟に気づいた。あの屋上に上ったのは、ちょうど1年前にことだ。感傷に浸るアルに、イブカが〔コンペイトウ〕を渡した。
- 日比谷公園
→噴水の近くをイブカと歩いていたアルは、ベンチに座っていた刃物男に突然襲われた。よけようとして落ち葉で足を滑らせたところを、江藤に助けられる。
〔場所〕千代田区日比谷公園
〔交通〕地下鉄丸ノ内線「霞ヶ関」、日比谷線・千代田線・三田線「日比谷」下車徒歩2分、JR「有楽町」徒歩7分、有楽町線「桜田門」徒歩5分 JR「有楽町」下車徒歩8分
- 警視庁
2000年問題対策課(ミレニアム・ハッカー事件時)、国際組織犯罪対策チームのコンピュータ技官として、2000年夏まで柏木啓が働いていた。その後、国際組織犯罪対策チームに、特命捜査官として江藤茂樹警視が加わった。マオやアル等、海外からの捜査官が訪れている。
→アルは刃物男に襲われた事件の参考人として、日比谷公園から警視庁に出頭した。
→江藤は、国際組織犯罪対策チームの部屋には行かずに、庁内の喫茶室に啓を案内した。
→国際組織犯罪対策チームの会議が行われた。
→アルをともなって非公式に警視庁に出向いたレストレードは、江藤に庁内を案内してもらいながら、日本情勢についていくつかの質問をした。
→ロイ・フィッシュボーンが肩を落として、警視庁からでてきた。翌日、啓と共にリベンジ。警視庁の小会議室で、江藤はロイの話を熱心に聞いていた。
→警視庁の小会議室で、国際組織犯罪対策チームの江藤茂樹警視がリーダーとなって話を進めている。柏木啓、ロイ、マーク、マオ、それにアル、ウルフ、アイリーンも参加している。やりとりは全て英語で、まるで国際会議のような雰囲気だ。
→啓と江藤は、警視庁を出て、皇居外苑の方向に進んでいた。
〔場所〕東京都千代田区霞が関2丁目1番1号
〔交通〕地下鉄有楽町線桜田門徒歩1分 日比谷線霞ケ関徒歩2分 丸ノ内線霞ケ関徒歩2分 千代田線霞ケ関徒歩2分
- 警察庁
警察庁を通じて、マオがIbの手配を依頼したりする。以前に江藤さんが、警察庁からICPOに出向していた。
→公安担当の特命班に所属している久米晋が、警察庁に保管されているイブカの極秘ファイルを見てしまい、アメリカと取引しようとした。
【銀座・築地】
- 銀座
→啓とマオが、昼食をとりながら情報交換をしていた。
→FBIのマオ・リーが、銀座で情報屋と会っていた。
→新橋から、銀座六丁目から五丁目にさしかかっていた啓の前に、いきなり登山ナイフが握った男が迫ってきた。男は現れたマオには倒され、啓は所轄の築地警察署で参考人としてしばらく時間を費やした。
→警視庁をでた江藤、啓、ロイの3人は、銀座でマーク・マクレガーに会った。
→啓とマオが、銀座で待ち合わせた。
→表通りをぶらついている時に、男達に囲まれたイブカが、銀座の路地裏を逃走していた。昭和通りを渡り、歌舞伎座の裏手辺りまで来たところで、再び囲まれたイブカの前にウルフが突然現われた。
→マオと井深茂が会っていた。
- 銀座4丁目
イブカとアルが、美咲と待ち合わせた場所。年末だったので買い物客でごったがえし、装飾でクリスマス・ムードが高まっていた。
- 銀座4丁目のビルの中にあるティー・ルーム
「和光ティーサロン アダージュ」か、「資生堂パーラー銀座4町目店」と思われる。ティー・ルームなので、個人的には「和光ティーサロン アダージュ」をプッシュ。
→イブカは数年ぶりに会った父・井深茂の顔から、黒いロボット猫を渡された。
★「和光ティーサロン アダージュ」
〔場所〕中央区銀座4-5-11 和光別館2F
〔交通〕地下鉄銀座駅 徒歩1分
- あんパンを売っている、ガラス張りの店
「銀座木村屋」と思われる。イブカが買って、アルにも食わせていた。
→マオの尾行に気づかず、イブカは買ったばかりのあんパンを頬張りながら、東京駅に向かった。
★「銀座木村屋」 〔交通〕地下鉄銀座線・日比谷線 銀座駅 A9出口から徒歩0分
- 銀座のフレンチ・レストラン
啓とマオが、ボリュームたっぷりのコース料理を楽しんでいた店。マオによれば、ターキーが美味いらしいです。
- グリルT
マオと啓が食事をした、銀座のレストラン。ラム・ローストは、マオを感心させる味。「つばめグリル」と思われる。
★「つばめグリル」
〔場所〕東京都中央区銀座1-8-20
〔交通〕JR有楽町駅徒歩8分 地下鉄有楽町線銀座一丁目駅徒歩1分 銀座通り三越前を京橋方面へ、無印良品の手前
- 銀座のレストラン
柏木啓が、マオ・リーと会っていた店。
- 銀座の高級レストラン
草薙大造と香理が、食事をした店。
- 重光良子が経営しているクラブ
銀座の並木通りにある、バーや、クラブが何軒も入った雑居ビルの中にある。
→スツールに腰掛けたメイナード・コールが、バーボン・ウィスキーを口に運んだ。
- 銀座のホテル
2000年12月に、オーソン・ボスウェルがスィート・ルームに宿泊した。ボディガード風の黒人(メイヤード)が付き従っている。指名手配をされたオズワルドが、髪を染め付け髭を使い、変装して訪れた。
→スィート・ルーム応接室で、オーソン・ボスウェルは電話で配下に指示を出していた。
メイナードが窓際に立って、ブランディーをなめている。
- 銀座のレストラン
アイリーンが予約して、アルと訪れたフランス料理の店。
- 銀座の喫茶店
啓と江藤茂樹と会っていた店。空いている奥の席を選んでいる。
- 築地警察署
銀座でおきた薬物中毒者の事件で、襲われた啓が参考人として”保護”された、現地の所轄。
〔場所〕東京都中央区築地1丁目6番1号
〔交通〕地下鉄(有楽町線)新富町駅徒歩2分 地下鉄(日比谷線)築地駅徒歩5分
【六本木・赤坂・虎ノ門・新橋】
- アメリカ大使館
東京・港区赤坂1丁目。虎ノ門にある。マオやラリーが、情報収集をしたりする。FBIにとっては海外支局であり、東京での活動拠点。
情報管理室
マオが情報を分析している。
トレーニング・ジム
マオが啓に護身術の指導をした。自らも丹念に拳法の基本動作を繰り返して、トレーニングを行う。
サイバーテロ対策室
MHのサイバーテロに対する対策室として、1999年12月に設置され、マオと啓が詰めた。
指定された部屋
中央の机に電話が1台あるだけで、ほかには誰もいない。マオが受けた電話は、大統領直通回線らしい。
〔場所〕港区赤坂1丁目10‐5
- 六本木のレストラン
大使館を出たマオと啓が、立ち寄った店。
- 〔豆大福〕を売っている店
新橋から虎ノ門のあたりにある店。寒風に大きな暖簾(のれん)がはためいている。イブカは〔豆大福〕の包みを二つにしてもらうと、アルと喰えと云って、1つをアイリーンに渡した。新橋で豆大福は、「胡萩堂」いう店がありますが、どうか。
★「胡萩堂」
【新宿】
- 新宿
→啓とマオが、東京の新宿で会っていた。
→マオが新宿で、情報屋と会っている。
→国分寺を出たイブカは、「お台場にいくぜ〜」といったものの、新宿によって、のんきに屋台で〔石焼芋〕を買っている。その様子をみながら、アルは辛抱強く待っていた。
- 新宿総合病院
豪華な個室に、相馬浩邦が入院していた。
- 新宿ゴールデン街の東のはずれにあるバー
狭い階段を上って木製のドアを開けると、内部は意外と広い。道路を挟んで、店のビルの東側が花園神社。
→カウンターで独り飲んでいたマオが、さりげなく超小型のイヤ・スピーカーを左耳に押し込む。上着の内ポケットの特殊集音機のスイッチを入れて、すこし離れたテーブルにいるシャロンと合田雅季の話を盗み聞いていた。
- 新宿のゴールデン街のバー
シャロン・リカーディと合田雅季が会っていたバー。
- 新宿のホテル
2000年8月に、啓が宿泊したホテル。潤がロンドンに行った後、世田谷の実家には誰も住んでいないため、啓はホテルを利用した。
- 新宿区内の喫茶店
警察庁の久米晋が、裏の世界で有名な情報屋と会っていた店。
- 西新宿の高層ビルの最上階にある和風レストラン
→窓際の眺めのいい席に5歳のイブカが、ハル、茂、市原俊子と一緒に座っている。運ばれてきた料理にはほとんど箸を付けていない。高い所が好きなイブカがひょいと立ち上がって、窓ガラスにぴたっと身体をはりつけた。ハルに勧められた羽二重餅を、ハルのとなりに座ったイブカが指で突っついている。
- 新宿区内の某所
マオと、年齢不詳の情報屋が会っていた場所。マオは、バーボンのストレートを飲んでたので、どこかのバーでしょうか。
- 歌舞伎町
→雑踏をゆっくり歩いていた江藤茂樹が、マーク・マクレガーに目を止めた。
- 新宿のホテル
2000年12月に、メイナード・コールが宿泊したホテル。
→重光良子がやってきた。
- 新宿の喫茶店
啓、美咲、アイリーンが、情報を交換しあう目的で会っていた店。
- 新宿のホテル
2000年12月に、オズワルド・ハインズが宿泊したホテル。警察の指名手配を受けて、ホテルに潜んでいた模様。
→ホテルの従業員に変装した刑事を先頭に、江藤茂樹警視率いる私服警官隊と、マーク・マクレガー、ロイ・フィッシュボーン一行は、オズワルド・ハインズの部屋に殺到した。
- 西新宿の高層ホテル
2001年12月に、メイナードが潜伏していたホテル。備え付けのコーヒー・メーカーがある。イブカやマオが、メイナードを尋ねてきた。
→ロビーで、ランスロット・ティーグズとジャーヴィス・ブーンが、人の出入りを見張っていた。二人は離れて座っている。
- 新宿のホテル
シャロン・リカーディの宿泊したホテル。突然訪れたマオと、ホテルのバーで話をしていた。
- 新宿のパチンコ店
→店から出ようとしたウルフが、ジャーヴィス・ブーンに気付き、そっと尾行を始めた。
【世田谷・三軒茶屋】
- キャロット・タワー
国道246号線と、世田谷通りが交わる三軒茶屋駅周辺、世田谷通りに面した高層ビル。
→26F展望フロアで、イブカは潤の家を見張ることができそうな手ごろなビルを探した。
→26階の展望室にある喫茶コーナーに相馬智也と松山由香里がいた。
〔場所〕世田谷区太子堂4
〔交通〕東急田園都市線三軒茶屋下車 徒歩3分 東急世田谷線三軒茶屋駅下車 徒歩0分
- 三軒茶屋
→新宿のホテルから渋谷を経て、三軒茶屋まで来たメイナードは、裏道で突然、ナイフを手にしたジャーヴィスが襲いかかってきた。跡を追っていたマオが、メイナードの援護に入る。
- 相馬智也の自宅
三軒茶屋にある。
- 東急世田谷線の沿線にある、ビル
屋上から柏木家を見張ることができる、手ごろなビル。
→キャロットタワーの屋上から移って来たイブカが、米軍の特殊スコープで潤の部屋を見張っていた。
- 柏木家
世田谷区三軒茶屋にある、柏木潤と、姉の啓が住む家。ミレニアム・ハッカー事件の際に、イブカが乗りこんだ。潤が両親の赴任先であるロンドンに行って以降、誰も住んでいない。啓が東京に来た際、風を通しに戻ったりする。イブカが何度か訪れて、啓の手料理を御馳走になったりしている。
→イブカが〔バナナ・クレープ〕を食べながら、柏木家に向かっていた。近所で買い物をした啓が、道路の反対を歩いているイブカに気付き、後をつけた。自宅を出た潤は、駅に向かっている。
→イブカが潤を襲撃した。その様子を、啓は仕掛けた盗聴器で聞いていた。
→自宅でくつろいでいた啓の元に、警視庁から緊急メールが届いた。着替えを詰めたバッグを掲げて、京都に出かけようとした啓に、慌てて潤がついてきた。
→美咲が葉子と連れ立って訪ねた。
→ウルフがキッチンでワインをのんでいた。啓は、ケーキと、さまざまな料理を手早く作っている。潤の部屋でパソコンをいじっていたらしいイブカが、潤と共に顔をだした。
- 近くのコンビニ
柏木家の近くにあるコンビニ。防犯ビデオに、イブカの映像が記録されていた。
→啓に後をつけられたイブカが、おもしろがって啓を引っ張りまわしていた。
【高田馬場・早稲田・神楽坂】
- JR高田馬場駅
イブカが売店で〔甘栗〕を買った。
- 神田川
→駅前の売店で買った〔甘栗〕の袋を抱えて、イブカはバイク野郎(九十九)のマンションに向かっていた。数メートル先の角から出てきて前を歩く潤を見て、イブカが歩調を緩めた。潤の後から出てきた啓が、イブカとぶつかりそうになる。イブカは密かに引き返して、啓の後をつけた。
- 九十九のマンション
JR高田の馬場駅から、神田川付近。
→九十九のマシンをつかうために、潤がやってきた。後をつけてきた啓が、潤の入っていったマンションを確かめた。イブカはマンションの駐車場に行って、九十九のバイクがにいたずらをした。
→イブカが九十九と接触した。バイクで走り去る九十九の背中に、イブカが〔ひっつき虫〕を投げつけた。大通りでタクシーを拾うと、イブカは電波を追って大井埠頭へと向かった。
- 西早稲田の面影橋
→イブカが都電を眺めながら、〔チョコ・チョコ・チップ・アイスクリーム〕を食べている。
- 神楽坂
新宿区の北東部に位置しており、牛込見附(うしごめみつけ)から西に上がる坂。その昔、花街(はなまち)として栄え、今日でも当時の面影をしのばせ、にぎわいをみせている。坂から細い路地へと抜けていくと、いまでも黒板塀の料亭が残っている地域。
→イブカが〔塩豆〕をコリコリかじりながら、神楽坂を歩いていた。ウルフはその横で、ジャンパーのポケットからウィスキーの小ビンを取り出す。通りの反対側から、男が二人をじっと見ていた。後ろからも、一定の距離を置いて誰かがついて来ている。ウルフは敏感に感じているが、無視して、イブカと無駄話を繰り返していた。
- オズワルド・ハインズのマンション(神楽坂のマンション)
マンションから少し歩けば、神楽坂下で、外堀通りを渡ればJR飯田橋駅がある。以前は、来日するたびにホテル住まいを繰り返していたが、最近では、神楽坂にマンションを借りっぱなしにしてある。
→江藤が、様子を伺いに現れた。
→一昨日イブカを襲った男に投げつけた〔ひっつき虫〕の電波を、啓と一緒に追いかけて来たイブカは、ドアのみえる位置に〔みはりダマ〕をセットした。
→神楽坂のマンションに、加藤四郎が入っていった。離れたところから、警視庁の私服刑事が見張っている。
- 表参道
→マオは、東京駅からずっと一人の男(マーク・マクレガー)をつけている。イブカとアルは、東京駅から御茶ノ水・飯田橋へと移動した。男は、飯田橋で二人の尾行を打ち切り、原宿をまわって、ここまできた。地下鉄・表参道駅を出てから、同じ道を二度歩いている。お互いに相手を怪しいと判断したマオとマークは、なりゆきでぶつかり合ってしまい、マークがマオに一撃で倒された。
【御茶ノ水・神保町・秋葉原】
- 神田神保町
本の街として全国的に有名な地域。JR御茶ノ水から水道橋にかけての、南側一帯に、
古書店140店、新刊書店30店、取次店25店、出版社500社が集中しており、神保町、九段下、小川町と、3つの地下鉄駅が、この本の街につながっている。
- 神保町書店街にある漫画喫茶
メールで呼び出されたアルが、イブカと一緒にチーズ・ヌードルを食べた店。小さなビルの中は、インターネット・カフェとコミック書専門店が合体したような趣(おもむき)。
→店を出て地下鉄の駅に向かっていたアルは、1軒のパチンコ店から出てきたウルフを見つけて驚いた。
- 神保町のはずれにある古書店の倉庫
→ランスロットとジャーヴィスが入って行った直後、激しい怒声と悲鳴が響き渡った。
倉庫の表から様子をうかがっていたマオとメイナードが中に飛び込み、裏口からはウルフとアルが踏み込んだ。建物の周囲は警官が取り囲んでいる。
- 広域暴力団松山連合会の総長・松山幸造宅
古書店街の南にある住宅街にある。
→警視庁の江藤の運転する覆面パトカーで、江藤、啓、茂が訪れた。3人が案内された和室では、イブカが姿勢のいい老人と囲碁を打っていた。
→フリー・ライターの合田雅季が、松山幸造を訪問していた。
- 江戸時代の古書を扱う専門店
相馬智也と松山由香里が、古地図を購入した、神田神保町の古書店。店を出たところで、すれ違ったイブカに〔大学いも〕をもらった。
- 御茶ノ水
→イブカとアルが、御茶ノ水をぶらついている。アルがイブカからもらって食べているのは、イブカが銀座で買ってきた〔あんぱん〕だった。二人の姿を遠くから見つめている男がいる。
- 『ファーイースト・ソルダリング』
御茶ノ水にある機械部品専門商社。事務所は、50平方メートルほどだが、ゆったりとしたもの。社長の加藤四郎と、事務の相原葉子が働いている。
→〔のしいか〕を食べながら、『ファーイースト・ソルダリング』社を探してゆっくり歩いていたイブカに、駅へと向かっていた相原葉子が気付いた。
→出勤した葉子の後を、美咲がそっとつけていた。すこし離れてアルと、美咲の用意したけん銃を隠し持つアイリーンがいる。
- 秋葉原電気街
→ラム・レーズン味のアイスクリームをなめながら、イブカが歩いていた。
→5歳のイブカが、茂に連れられて秋葉原に来ていた。ふたりは、入り組んだ路地の中ほどにある部品専門店を次々とのぞいてまわった。
→2000年3月、外国人の大集団がパソコン、ラジカセから電気カミソリまで、手当たり次第に買い求めている。財布やポケットから、無造作に札束を出して支払をする。
→イブカが〔塩ようかん〕をかじりながら、さまざまな電気部品専門店をのぞき、新しい“おもちゃ”づくりを考えたりしていた。一緒にいたウルフは、パチンコをやるといって消えてしまったが、イブカは気にもとめていない。駅に向かおうとしたところで、男たちに追われたイブカが、神田川の方に走りだした。逃げ込んだ細い路地で5人に囲まれたところにウルフが現れて、殴られた男達は逃げ出した。
【池袋】
- 池袋の高層ホテル
2001年12月に、ランスロット・ティーグズとジャーヴィス・ブーンが宿泊したホテル。
二人は隣り合わせの部屋を予約していたが、チェック・インするやいなや、ランスロットの部屋に集まり、料理と酒を注文した。
- 池袋の料亭
ランスロット・ティーグズとジャーヴィス・ブーンが、広域暴力団の男たちと一緒に飲んだ店。
【上野】
- アメ横
JR御徒町(おかちまち)駅から上野駅までの沿線に発達した、一大ショッピング・ゾーン。衣類・食品・貴金属・靴・スポーツ用品等々を商う店舗が密集し、年末の時期は、買い物客で、道路が見えないほど。
→アルの誕生祝いの準備をしているハルの代わりに、イブカと啓が買出しに来ていた。歳末の人混みの中でミルク・プリンを食べ始めたイブカは、怪しい人にさらわれてしまう。
→イブカ、ハル、啓が訪れた。アメ横の雑踏にもまれ、啓は、ハルとイブカとはぐれないように気をもんでいた。
【浅草】
- 浅草
浅草寺(せんそうじ)の門前町として発達した庶民的な街。イブカがハルに教えてもらった、蕎麦のうまい店があるらしい。
→イブカ、ハル、リンダ、ケンは、三社(さんじゃ)祭りに来ていた。
→仲見世通りを抜けて雷門にきた啓と美咲の前に、イブカが〔シュー・クリーム〕をかじりながら現れた。
→ハル、イブカ、美咲の3人が、浅草を歩いている。イブカはいつのまにか、りんご飴をなめていた。
- 隅田川の花火大会
ぜんぶで2万発の花火が打ち上げられる。井深ハルは毎年、隅田川の花火大会に出かけている。
→怪しい男たちに襲われたハル、イブカ、アル達に、マオと啓が助けに入った。
【芝浦・大井・お台場・有明】
- 羽田空港
→空港ロビーで、潤が九十九に〔ひっつき虫〕を投げつけた。
→整備場のジェット機の中で、イブカと九十九が対決。
→管制塔のすぐ横の、空港ビル屋上の縁に腰掛けて、イブカが足をぶらつかせている。
→赤一色の小型ジェット機に乗ってリンダが到着。到着ロビーで、イブカはリンダとケンに遭遇した。
→国際線用ターミナルの敷地のはずれで、ハルとイブカは、リンダの誘拐犯二人にけん銃で脅された。イブカは、来る途中に買った〔ソフト・クリーム〕を食べている。その時応援に現れた『シニアeライフ研究会』のメンバーをみて、驚いた犯人たちはリンダを連れて、彼女の自家用ジェット機を使って逃げてしまった。
- 大井埠頭M倉庫
九十九のアルバイト先の倉庫会社がある。九十九はパソコンで食品の流通管理をしていた。
→九十九を追ってきたイブカが、冷凍倉庫に閉じ込められた。イブカからのメールを読んだ啓が、慌てて救出に向かった。
- 芝浦の倉庫
ホテルに戻ってきたところをいきなり襲われたイブカが、そのまま車に連れ込まれた場所。駄菓子屋の倉庫だったらしく、様々なチョコレート菓子の詰まったダンボール箱がうずたかく積まれていた。後から捕まって、放りこまれた啓と一緒に、色々食べてみる。
→壁の上部にある換気口に、ロボット猫がやってきた。
→倉庫のまわりを警視庁の警官が、目立たないように固めていた。道を隔てた反対側の建物の屋上の物陰には、双眼鏡を手にしたアルとウルフがいる。その横では、江藤警視が無線で指揮をとっていた。
- 芳野鉄工所
芝浦にある有限会社・芳野鉄工所。琢磨の父、芳野一鉄が経営している。小さな町工場という形容がぴったりだが、金属加工部品の業界では、その精密な製品の仕上がりについて、よく知られている。
→イブカは、さりげなく芳野鉄工所のまわりをうろついている。
→イブカと潤が、琢磨の元に訪れた。イブカは〔綿あめ〕を食べている。
- 『芝浦ふ頭』駅
臨海副都心を走る“ゆりかもめ”の『芝浦ふ頭』駅。芳野鉄工所に向かうため、イブカが降りた。イブカの宿泊していたホテルは、『台場』駅につながっており、そこから2駅の近さ。 電車は東京湾を、レインボーブリッジに沿って、横切ったことになる。
→芝浦の町をゆっくり歩きながら、イブカは昨日都内の駄菓子屋で見つけた〔はっかパイプ〕を咥(くわ)えて、時々すーすー吸っている。
- お台場のホテルXXX
2000年12月に、イブカとアルが宿泊したホテル。臨海副都心お台場、新都市交通ゆりかもめ〔台場駅〕に直結していることから、「ホテル グランパシフィック メリディアン」と思われる。冬場はイルミネーションに彩られているらしい。イブカが長期間予約した1泊30万円、28階の豪華スイート・ルームからは、レインボーブリッジを見下ろせる。フランスの貴族の館のようなインテリア、ドア続きに2部屋の広い寝室があり、バス・ルームも、ゆうに一部屋分のスペースがある。一緒の部屋に泊めてもらったアルは、部屋の贅沢さに息を呑んだ。国分寺のハル邸に移っても、まだ借りたままになっていた。
→朝日に輝く東京湾を眺めながら、アルは紅茶を飲んでいた。一方、ソファに寝そべったイブカは、もぐもぐと〔芋ようかん〕を食べている。
→イブカ宛にダンボール箱が運び込まれて来た。中身は大阪のホテルにおいてあったイブカの赤い服。
→窓辺に立ったイブカが、〔シン〕に調べものをさせながら、景色を楽しんでいた。こりこりと、〔おこし〕をかみ砕く音が混じる。やってきた啓と3人で、オズワルド・ハインズのマンションに仕掛けた〔みはりダマ〕の映像を見た。
→イブカがゆったりとした革張りのソファに寝そべって〔豆大福〕をかじっている。大福のまわりにまぶしてある粉が、ぽろぽろとこぼれていた。
→ウルフと一緒に、イブカが着替えを取りに来た。
★「ホテル グランパシフィック メリディアン」
(無断リンク禁止につきコピペで)→ www.meridien-grandpacific.com/hgp/ja/index.html
〔場所〕東京都港区台場2-6-1
〔交通〕新交通ゆりかもめ 台場下車
- お台場のホテル
ラウンジで、マオとマーク・マクレガー、目つきの鋭い男がふたりで話し合っていた。イブカ達が宿泊したのとは、違うホテルと思われる。2000年12月に、マオが宿泊していたホテルか。公園でメイナードに殴り倒され気絶したウルフが、啓達に運び込まれた一室も、横でマオが電話をかけていることから、マオの宿泊している部屋と思われる。屋上にヘリポートもあるし、位置的にも「ホテル日航東京」が有力。
→イブカの誘拐を知り、銀座のレストランからお台場に急行したアルは、ホテルのヘリ・ポートに向かうマオに出くわし、強引に頼み込んでついてきた。
★「ホテル日航東京」
- お台場の海辺にある公園
ライト・アップされたレインボー・ブリッジが夜の東京港に浮かび上がっている。橋が見えてホテルに逃げ込める位置だと、「お台場海浜公園」と思われる。
→イブカがソフト・クリームを食べていた。ウルフは、ポケットからウィスキーの小びんを出し、ぐびりと一口飲むと、ホテルに逃げ込めとささやいた。格闘の末、ウルフはメイナードに殴り倒された。イブカをさらった男たちは、全部で30人以上いた。啓とマオが10人近くを倒したが、イブカは抱えられてボートで連れ去られた。
- 新都市交通ゆりかもめ
→イブカがメロンパンをかじりながら、車窓からお台場の景色を眺めている。イブカの感想は「つまんねぇ場所だ〜」。
→お台場のホテルから“ゆりかもめ”に乗って新橋まで出たイブカとアルは、山手線に乗り換え、東京駅に向かっていた。
- 東京湾
→鎌倉沖からやってきたマーシー・キリング号が、白い船体を東京湾に浮かべていた。デッキに寝そべってリナ・ロジャーズが日記をつけていた。
★もしかしたら、もっと横浜寄りで、神奈川県かもしれません。
【巣鴨】
→ハルが巣鴨まで行って、おいしい鯛焼きを買って来た。
★巣鴨地蔵通り商店街
- とげ抜き地蔵(高岩寺)
→イブカが台北の行天宮を思い出しながら、不思議そうに眺めていた。
〔場所〕豊島区巣鴨3-35-2
〔交通〕JR巣鴨駅より北西に徒歩7分
- 近くの団子屋
『とげ抜き地蔵』近くの団子屋。
→イブカは、タレのたっぷりかかったしょうゆダンゴを買った。
- 巣鴨のアパート
逢亭舞九郎の、高校時代の友人が住んでいる古いアパート。商店街からはずれた、狭い路地に進んだところ。舞九郎が転がり込んでいた。
→イブカが、古いアパートから出てきた男を見つけ、そっとあとをつけ始める。男が大通りに出て信号待ちをしている時、近寄って、素早く何かを投げつけた。
【国分寺】
国分寺市は、武蔵野台地にある。都心からは遠いが、地理的には、東京都のほぼ中央に位置する町。
〔交通〕JR中央線,西武国分寺線,西武多摩湖線 国分寺駅
- 井深ハル邸
国分寺にある。イブカの祖母ハルが住んでいる、緑に囲まれた日本風の広い屋敷。広大な敷地、空いている部屋が幾つもある。幼いころを過ごしたイブカの実家。屋敷の裏側は、高い垣根に囲まれている。大晦日にどこからか聞えてきた除夜の鐘は、国分寺のものでしょうか?
居間(小さな和室)
ちゃぶ台と電話器がある小さな和室。隣はハルの書斎。中庭に面して、大きなガラス戸がある。親しい客は、応接間でなく、こちらに通される様子。
書斎(ハルの部屋)
居間(小さな和室)の隣部屋。メイン・マシンは、部屋の中央にある紫檀(したん)の座卓に置かれている。続き部屋への押入れのふすまを開けると、さらに何台ものコンピュータや、さまざまな映像機器や音響装置などが部屋いっぱいの棚にところ狭しと配列されている。文机では、イブカが”オモチャ”を作ることも。
和室の応接間
ときおり風が抜け、風鈴がなっている。
台所(キッチン)
こっちには、テーブルセットが置かれているようです。
縁側
広々とした庭に面している。縁側に腰掛けて、スイカやおやつを食べたりする。
イブカの寝室
離れ座敷にあり、母屋とは渡り廊下で繋がっている。
茶室
ハル邸の離れにある。レストレードとアルが、市原さんに茶を点(た)ててもらっていた。
庭
鹿脅し(ししおどし)がある。庭石や池があり、草木が繁っているので蚊が多い。草木が繁っている。散歩できるほど広い。夏には、流しそうめんをやって食べた。色とりどりのあさがおが花を咲かせる。
池
鯉がいる。池のほとりでは、花火をやった。
ひょうたん型のプール
広い庭の片隅にある。プールの水面は木陰で覆われて、直射日光が遮られている。イブカが2歳のときにつくられ、ここで泳ぎを習った。イブカが日本を出て行ってからも毎年整備され、夏場はきれいな水を湛(たた)えている。昔はこのプールサイドで、茂やイブカが楽器の演奏をしていた。いっぱい蚊に刺されるので注意。
裏庭
木が生い茂った裏庭は、近所の子どもたちの格好の遊び場になっている。
セキュリティ・システム
監視カメラ、赤外線等のセキュリティ・システムがあり、警備会社ともつながっている。壁に取り付けられたモニタで、台所でも監視可能。
→屋敷の玄関近くでマオとメイナード達が争い、倒れたマオは屋敷に運ばれた。
- 小さな公園
国分寺のハル邸近くにある広場。
→アルが、ラジオ体操をする子供達に遭遇した。
- 国分寺駅周辺の小料理屋
茂が積極的に誘って、アルと一緒に飲みにきた店。
- 国分寺の所轄警察署
暴力団構成員のヨシとノリが、呼び出されて出頭した。
- 成田空港
日本国内外への発着地として、様々な人物が利用する。
到着ロビー
→アルが、スコットランドヤードに国際電話を入れた。
→機内で隣り合わせた井深茂と、シャロン・リカーディは、成田空港の到着ロビーまで一緒だった。
搭乗ゲート前ロビー
→イブカがアルをからかっているところに、マオと啓が現れた。
タクシー乗り場
→待合ロビーを抜けて早足にタクシー乗り場に来たマオが、アメリカ大使館へと急いだ。
- 調布飛行場
→イブカとケンを乗せて、ハルの運転する車が到着した。3人は、ケンの操縦するジェット機でタイのバンコクに向かった。
〔場所〕東京都調布市
〔交通〕京王線調布駅までバスで13分、下車後徒歩7分 JR三鷹駅までバスで30分 JR武蔵境駅までバスで25分
- 池上本門寺
イブカが、境内にヘリコプターを着陸させた。
〔場所〕東京都大田区池上1-1-1
〔交通〕東急池上線「池上駅」下車徒歩10分 都営浅草線「西馬込駅」下車徒歩8分 JR京浜東北線「大森駅」より池上駅行きバス(20分)「本門寺前」下車徒歩5分
- TK大学
ハルが非常勤講師を勤めている大学。十年ほど前までは助教授をつとめていた。専門は、コンピュータ・サイエンス。大学の教室では、『シニアeライフ研究会』の定例幹事会が行われたりする。目黒区大岡山にある「東京工業大学」と思われる。
→ハルについて来たイブカは、広い構内を散歩しながら人形焼をかじっていた。
★「東京工業大学」/
大岡山キャンパス
〔場所〕東京都目黒区大岡山2-12-1
〔交通〕JR大井町駅(京浜東北線)◇東急大井町駅(大井町線)〜大岡山駅 JR目黒駅(山手線)◇東急目黒駅(目黒線)〜大岡山駅
- マーク・マクレガーのアパート
南青山5丁目、すぐ近くに地下鉄『表参道』駅がある。
- 東京都内のホテル
1999年12月に、イブカが宿泊していたホテル。場所は不明。
- 都内ホテルの一室
フィデル・メンドサと、パコ・メンドサが宿泊していたホテル。
- 都内の某ホテル
2000年8月に、メイナード達4人が宿泊していたホテル。マオが調査に訪れた。
- 冷房のよく効いた喫茶店
イブカが、熱い紅茶と、フルーツ・ゼリーを注文した店。
- 都内のレストラン
啓とマオが打ち合わせをしていた店。
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