+レシピ2/場所別
鎌倉

  • 横須賀線
    →グリーン車に乗ったイブカと刑部が、鎌倉駅に向かっていた。イブカはぶつぶつと何事かをつぶやき始めた。刑部は、微笑をうかべてその様子をみている。

  • 江ノ電
    →イブカと刑部が、鎌倉発の江ノ電に揺られて稲村ガ崎に向かっていた。

  • 相模灘
    →マーシー・キリング号は、相模灘に船体を浮かべていた。ここ数日、この付近の海域を漂っている。現在は、大島の北方数キロメートルの洋上だ。
  • アルとウルフの宿泊していたホテル
    →イブカがホテルにアルを訪ねてきた。

  • 柏木啓の宿泊していたホテル
    →ホテルの部屋に啓、アル、ウルフ、マオ、ペギーが詰め掛けて、イブカの仕掛けた〔うさぎ虫〕からの音声を聞いていた。

  • マーシー・キリング号内
    →マーシー・キリング号がゆっくりと陸地を目指していた。デッキでは、三浦要道らが潮風に吹かれている。事情を知らず巻き添えをくった2名の船員と調理師も、舳先でぼうっとしていた。イブカが紙箱を抱えてデッキに戻り、アルも続いた。イブカはクロードに、土産の〔どら焼き〕を手渡した。


【鎌倉】
  • 鎌倉駅
    東口は若宮大路から鶴岡八幡宮へと続き、西口には江ノ電鎌倉駅がある。
    →駅の近くで、イブカは鳥の形をしたサブレ★を買って食べた。
    →横須賀線を降り、刑部がイブカに示した先に、着流しの老人が立っている。刑部は三浦要道との再会を喜び合ってから、イブカを紹介した。
    →アルと、ウルフが鎌倉駅に着いた時、あたりは暗くなっていた。歩いている途中で、アルが携帯電話を取り出して、ため息をついた。イブからメールだ。ウルフがスクリーンを覗き込む。二人が再び歩き出した時、若い男が大声で叫びながら殴りかかってきた。殴りかかってきた男をアルがかわすと、すかさずウルフがパンチを浴びせ、暴漢はその一発で意識を失ってしまった。そこに、巡回中の警官が姿をみせた。
    →柏木啓は、鎌倉駅の改札を抜けたところで、目の前にいるイブカに気づいた。
    →アメリカからやってきたテッド・ペリーが、鎌倉駅に到着した。屈強なボディ・ガードを二人従えており、観光客が避けて通っている。
    →東口で恨めしげに台風の近付いた空を睨んでいた啓は、何者かに追われた。駅の西口に抜ける地下道に走り込むが、前方の西側から2人の男が向かって来た。啓が観念したときに西口から刑部が現われ、5人の男を倒した。
    →鎌倉駅の改札で、イブカが啓に呼び止められた。マオとペギーが一緒だ。改札に駆け出すイブカを追おうとしたマオの両脇に、啓とペギーがしっかりと抱きついた。
    ★〔鳩サブレー〕

  • 駅前の喫茶店
    →イブカは、柏木啓と一緒に駅前の喫茶店にはいった。あんみつをゆっくり食べながら、イブカが啓の食べっぷりに感心している。啓は、スパゲティとサラダを頼み、そのあとで、ケーキと紅茶を注文している。

  • 西口付近の喫茶店
    →刑部に助けられた啓が、改めて礼を述べた。

  • 鎌倉駅近くのホテル
    啓がマオから指定されたホテル。
    →ホテルの一室で、啓はマオからペギー・グッドールを紹介された。

  • うなぎ屋
    三浦要道が贔屓(ひいき)にしている店。鎌倉駅から歩いて行ける距離らしい。
    →イブカ、刑部、三浦の3人が食事をした。

  • 鎌倉警察署
    神奈川県警察本部の指揮下にある。
    鎌倉駅の東、若宮大路沿いにある。正面玄関の両脇には、大提灯が提げられているらしい。
    →ウルフが面白そうだと、正面玄関の両脇に提げられた大提灯に手を触れた。アルは、日本びいきの特捜部長を思い出した。

    →刑事課に通されたアルとウルフは丁重にもてなしを受けている。前日の事情聴取でアルが身分を明かし、特殊任務で鎌倉を訪ねていると告げ、担当官はすっかり恐縮していた。
    →鎌倉警察署長は、警察庁の公安担当の警視、久米晋の突然の来訪にとまどっていた。
    →久米が鎌倉警察署で写真をじっくりと点検していた。
    →久米を密かに尾行していたテッド・ペリーは、久米が鎌倉警察署に入っていくのを見た。その様子を観察していたマオは、啓に電話をかけ始めた。

  • 若宮大路
    由比ヶ浜から鶴岡八幡宮へ通じる参道で、鎌倉のまちづくりの中心となった往来。海岸側から一の鳥居、二の鳥居、三の鳥居と並び、日本の道百選の一つとなっている。
    →駅から鶴岡八幡宮に向かって若宮大路をゆっくりと進んでいたイブカは、いい匂いが漂っているのに気付いて見ると、蒸し器から湯気と香りが…。熱々の酒まんじゅうを左右の手でかわるがわる持ちながらかじった。
    →啓が若宮大路を歩いていると、突然及川悠に英語で話しかけられた。わいわい言いながら若者が去っていくのを、啓は唖然として見送った。
    →マオが鎌倉駅の改札を通って、さりげなく辺りを見渡した。そっと声をかけられ、振り返ると柏木啓が立っている。
    →若宮大路をアルとウルフが歩いていた。「考えても仕方がないことは考えないことだぜ。さ、次の出番まで酒でも飲もうぜ」ウルフがアルの背中をどんっと叩いた。

  • 若宮大路に面した蕎麦屋
    →イブカ、アル、ウルフの3人が〔けんちん〕蕎麦を食べている。ウルフはビールを飲み干して、冷酒を注文した。

  • 要道会の本部
    若宮大路に面した場所にある。
    →谷本と梶原が会っていた。
    →2階の広間に、会員が詰め掛けている。およそ60人の若者を前に、会の副代表である梶原時雄が演説を打(ぶ)っていた。

  • 小町通り
    小町通りは、鎌倉駅東口から鶴岡八幡宮までの狭い通りだが、伝統的な土産物から流行品まで幅広くショッピングや、食事、喫茶が楽しめるらしい。通りの東側には、ほぼ平行して若宮大路が八幡宮まで続いている。
    →警察を出たアルとウルフが小町通りを散策している。「じっくりと作戦を練ろうぜ」と云いながら、ウルフがビールを求めて近くのレストランに入っていった。
    →イブカと三浦が、小町通りを歩いていた。イブカがカルメ焼きを見つけて、買い求めた。三浦とイブカが、かりかりとカルメ焼きをほおばった。話しながらふたりは、鶴岡八幡宮の方へ進んでいる。
    →紫芋ソフト・クリームを持って歩いていたイブカは、アルとウルフに遭遇した。ウルフはイブカの食べてるものが何かを尋ねて、自分もさっそく買って食べた。二人と一緒に歩き出したイブカを尾行していた久米晋は、一人のテッド・ペリーがイブカを見張っているのに気づいていた。ペリーは、久米を尾行することにした。

  • イブカが指差した店先
    小町通りにある店。イブカとウルフが、紫芋ソフト・クリームを買い求めた。
    ★「いも吉館」全ての素材にさつまイモを使ったお菓子の店。紫色のソフトクリームは、行列ができるほどの人らしい。本店は若宮大路にあり、小町通りにあるのは支店。

  • 小さな川のほとり
    鶴岡八幡宮の近くにあるらしい。東に行けば滑川、西に行けば扇川。
    →鶴岡八幡宮を後にして、小さな川のほとりをぶらぶらしていたイブカに、男と女が気付いた。男が拳銃を取り出してイブカを撃った。倒れていたイブカは、仕事の帰りに通りがかった木谷に拾われた。

  • 北鎌倉
    JR北鎌倉駅周辺の地域は、鎌倉市山ノ内という住居表示だが、一般に北鎌倉と呼ばれている。鎌倉街道に沿うようにして円覚寺、建長寺などの広大な寺院が点在している。
    →三浦要道の屋敷を出た清水英里子が、足早に鎌倉街道を南に、梶原の屋敷へと向かっていた。その後ろを、鎌倉駅前で買ったサブレー★をかじりながら、イブカが後をゆっくりと歩いている。
    →ペリーをつけていたアルとウルフは、いきなり二人組の男に殴りかかられた。アルの滅多になく(!笑)かっこいい格闘シーンは見所!男達を撃退した二人は、ペギーを追った。
    ★〔鳩サブレー〕。

  • 梶原時雄の屋敷
    北鎌倉にある立派な屋敷。最新式の警報装置が設置されている。番犬がいる。鎌倉街道を南に進み、長寿寺の手前で左手の小道に折れた、うっそうとした木立の奥にある。
    →清水は案内も請わず勝手に入り込んでいった。離れた所から双眼鏡で久米晋が見張っていた。手首のモニタを確かめながら、イブカが梶原の屋敷に近づいている。ゆっくりと屋敷の周囲を観察しているイブカの様子を、久米晋がじっと見詰めていた。
    →武田信人が訪問した。
    →清水英里子が梶原と密談を続けていた。
    →イブカとアルが敷地に潜入した。アルは、庭の植え込みの陰でじっと神経を張り詰めて、番犬のみならず屋敷内の気配にも注意している。裏口から邸内に潜り込んだイブカは、〔うさぎ虫〕を取り付けているのだった。
    →武田信人が辞去して間もなく、久米晋が前触れも無く来訪した。

  • 寺の奥を登った人気の無い林の中
    長寿寺?
    →ペリーが久米を呼び出していた。「この上に行って見ようぜ」とウルフがささやくのと同時に、木陰から「待て」と、小さいが鋭い声をかけられた。現れたマオが双眼鏡を差し出し、ウルフが早速覗いた。ウルフがアルに双眼鏡を回しながら訊ねる。

  • 高徳院
    鎌倉(長谷)の大仏で有名な寺。仏像としては鎌倉で唯一、国宝に指定されている大仏は、仏教浄土宗、高徳院の本尊。完成当時は全身に金箔が施され、大仏殿内に安置されていたが、その後に地震などで大仏殿が崩れ、以来、露座の大仏として今日に到っている。吹きっさらしで…寒そうらしい。
    →大仏を見学したイブカは、あたりを散歩しながら、手首のモニタに注意している。
    →イブカと三浦は、ぶらぶらと稲村ガ崎から1時間くらいかけて、長谷までやってきた。イブカが三浦にコンペイトウを勧める。偶然(?)現れたアルとウルフを、イブカは三浦に紹介した。
    →高徳院の境内を、啓がペギーと歩いていた。

  • 由比ガ浜
    →イブカが三浦要道と由比ガ浜を散歩していた。イブカが袋の口を破って、〔ぬれせんべい〕を差し出した。

  • 由比ガ浜の海岸沿いにあるレストラン
    →猪俣純也が及川悠と食事をしていた。及川は、うまそうにビールを飲んでいる。

  • 由比ガ浜にある喫茶店
    →ペギーを装った啓が、及川悠と会っていた。

  • 谷本卓司の家
    由比ガ浜から江ノ電の線路を北に渡った、閑静な住宅街にある。こじんまりとした質素な一軒家。
    →谷本卓司が、笑顔で刑部義範を迎えいれた。
    →谷本の性格を推し量った三浦が、羽織袴で正装して、切腹を止めるために説得に出向いた。


【江ノ島・湘南】
  • 稲村ケ崎
    →ブラックウイドウのプレジャー・ボートに潜んでいたイブカは、救命ボートから海に飛び込んで稲村ケ崎にあがった。
    →稲村ガ崎を散策しながら、アルは携帯電話を確認した。日に2通づつ、イブカ宛のメールを出しているアルだったが、返事を受け取っていない。その時、前方から歩いてくる3人連れに、アルがはっとなる。(あれは、テッド・ペリーだ!)

  • 江ノ電・稲村ガ崎駅
    →駅を降りたイブカは、まっすぐ三浦要道の屋敷には戻らず、あたりをぶらついていた。イブカは、自分のすぐ前を歩いている女(及川悠)が、二人(猪俣純也とペギー)を尾行していることに気づいた。

  • 三浦要道の屋敷
    稲村ガ崎の小高い丘に建つ。古びた平屋建ての屋敷だが、ありきたりの寺社をしのぐ敷地の広さを誇っており、居宅からは相模湾が見渡せる。
    →屋敷を訪れたイブカと刑部に、三浦が、冷たい麦茶を運んできたお手伝いの清水英里子を紹介した。
    →昼近くにようやく目を覚ましたイブカが、広い庭をぶらついている。刑部と三浦が、木製のベンチに腰掛けていた。清水がベンチの前のテーブルに、〔葛きり〕の乗ったお盆を置いた。
    →イブカが庭先から稲村ガ崎の海を眺めていると、三浦が下駄履きでやってきた。三浦はイブカに〔五家宝〕を勧めた。
    →台風が接近している海を、三浦がガラス戸ごしに見つめている。イブカが三浦に〔ワッフル〕を差し出した。
    →三浦の書斎に顔をだしたイブカが、部屋に〔みはりダマ〕を付けた。
    →早朝から書斎で書き物を続けている三浦に、清水英里子が茶菓を勧めた。三浦はイブカに〔切り山椒〕を勧めた。
    →イブカと刑部が、三浦と縁側でくつろいでいる。清水英里子が、冷えた〔お汁粉〕と麦茶を運んできた。イブカは三浦に、TVの部屋で〔みはりダマ〕の映像を見せた。
    →イブカが三浦の書斎に顔を出した。三浦はイブカに〔芋ようかん〕を勧めた。イブカは刑部が待っていたTVの部屋で、三浦に〔ひっつき虫〕の居場所を見せた。
    →刑部が三浦と、庭を散歩している。ちょうど戻ってきたイブカが縁側に顔を覗かせて、二人に〔酒まんじゅう〕を勧めた。
    →三浦と刑部、イブカが、〔うさぎ虫〕からの音声をスピーカーで聞いていた。イブカがふっと思い出したように、部屋の隅においてあった紙包みを取り、〔ケンピ〕を二人に勧めた。
    →三浦の書斎に入ってきた梶原時雄を、武田信人が待ち構えていた。慌てて駆け出した梶原が玄関を出たところで、警察が待ち構えていた。
    →玄関まで挨拶にでた三浦要道が、訪れた啓に深々と頭を下げる。イブカと啓のやり取りを聞きながら、三浦と刑部が微笑んでいた。
    →稲村ガ崎の海が望める庭の景色に目をやる三浦の顔を、刑部は読みかけの新聞を置いてしみじみと眺めた。三浦が軽々と抱えてきた、厚さ20センチを超える分厚い碁盤の立派さに、刑部が目を見張った。二人は囲碁の勝負を始めた。
    →未明に出かけた三浦が戻ってきたのは、午前7時前だった。刑部が庭先で、蟷螂拳の型を演じていた。三浦が羽織を脱いで畳んでいる。袴をはずし終えて、三浦が庭に降りてきた。赤樫のずっしりとした木刀を左手一本で軽快に振りながら、三浦が食事の後で囲碁の勝負をしようと言った。

  • 稲村ガ崎の海岸
    多くの若者が、サーフィンに興じている。
    →サーフィンを楽しむ猪俣純也に、及川悠が砂浜で見とれている。
    →三浦要道と刑部義範が散歩していた。
    ★「七里ヶ浜」?

  • 稲村ガ崎にあるレストラン
    →イブカは、刑部をアルとウルフに紹介した。

  • 腰越(こしごえ)漁港
    稲村ガ崎から3kmほど西にある小さな港。
    →三浦、刑部、谷本、武田、イブカ、アルのほかに、船員2名と調理師が船に乗り組んでいる。いったん中に入ってから舳先に出てきた武田が、辺りを見回して、さっと隣の船に飛び込んだ。係留中の船から武田が、出航する三浦たちをそっと見送った。

  • 腰越(こしごえ)漁港の、岸壁に近い食堂

    →ウルフが揚げたての天ぷらを次々と口に放り込みながら、ビールを旨そうに飲んでいる。旺盛な食欲にあきれているアルの隣では、イブカが眠そうな顔で黙々と天ぷらをつまんでいた。

  • 木谷黒堂の家
    江ノ島の近く、鵠沼(くげぬま)にある。
    →鎌倉で倒れていたのを木谷に助けられたイブカが、看病された。

  • 江ノ島
    やたらと猫がいる。神社もいっぱいある。
    →イブカはみやげ物屋の並びで、焼きサザエを買った。食べながら石段を登って、神社を見て回った。灯台にのぼって、相模湾を見渡した。それから、鎌倉の方角を見やって、昨日のことを思い出した。

  • 江ノ島海岸
    近くに、ヤクザ組織の隠れ家がある。イブカと一緒に出かけたアルは、あまりの人出に驚いた。

  • ヤクザ組織の隠れ家
    江ノ島近く、鵠沼にある。建物の内部にも侵入したイブカが〔みはりダマ〕をセットしている間、アルは見張りをしていた。
  • 江ノ島のホテル
    ヤクザの隠れ家に近いホテル。イブカは様々な機械を持ちこんで、アルと共に張り込んだ。
    →イブカとアルは、朝食をホテルの自室でとった。
    ★「湘南ホテル」か?


【三浦半島】
  • 横須賀の米軍基地
    →マオは幹部将校と向かい合っていた。気まずい空気が流れている。
    →手錠をかけられて連行されたイブカは、鍵のかかった個室に入れられた。
    →基地から1隻の潜水艦が出航した。艦内の、電波が遮断された室内にイブカが軟禁されていた。

  • 城ヶ島
    →春野鈴蘭と柏木啓はイブカの救出のため、城ヶ島を目指していた。

  • 葉山マリーナ
    逗子湾の南にある。
    →ペリーと久米が、高速艇に乗りこんでイブカの船を追った。

  • 逗子マリーナ
    逗子湾を挟んで葉山マリーナの北側に、逗子マリーナがある。その北側は鎌倉。
    →マオ、啓、ペギーが高速艇に乗り込み、出航した。もう1隻の高速艇が視界に入っている。マオは照準器付きライフルで、ペギー達の船を襲撃した。ペリーがののしり声をあげた時、前方から爆発音が響いた。

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