+レシピ2/場所別
ソウル(近郊)


  • インチョン(仁川)国際空港
    大韓民国の新しい玄関口としてオープンした国際空港。首都ソウルの中心部から約52km西の、島の上に横たわる空港は、2001年3月29日に開港したばかりで、2001年5月にイブカが訪れた際には、まだ一月半もたっていない。ガラス張りの空港ビルからの見晴らしがよく、駐機している各国の旅客機が一望できる。入国管理ゲートの前で、旅客があふれ返っていた。空港・ソウル市内間の所要時間は1時間前後。
    →搭乗機から入国ロビーに向かいながら、イブカがあたりを見回している。てぶらで税関を抜け出てきたイブカは、蒼い瞳を見開いて、出迎え客でごったがえしているロビーを眺めた。ロビーの端でしばらく佇(たたず)んでいたが、外に向かって歩き始める。
    →インチョン(仁川)国際空港からソウル市内に向かう高速バスの中で、アルが地図を見ていた。
    →到着ロビーを抜け屋外にでると、啓はゆっくりと辺りを見回した。左手に英語版のニュース週刊誌を持ったアン・ソッキュが歩いてくる。 アン・ソッキュがソウルに向かう車へと、啓を案内した。
    →イブカとアルが、ロビーにハルの出迎えにきた。税関から出てきたハルと一緒にあらわれた男をみて、アルが思わず声をあげる。ロイ・フィッシュボーンが、イブカとアルを見つけて手を振ってよこした。
    →出発ロビー前。イブカが降りた黒色のタクシーのすぐその後ろに、もう1台のタクシーが停まった。啓の声に振り返ったイブカだが、その隣に立っているマオを見て身構えた。マオを睨んでから、イブカは出国ロビーに素早く入って行った。

  • チョンノ(鐘路)
    ハンガン(漢江)を挟んで北側に展開する繁華街のひとつ。輝くネオンの下の雑踏は、新宿の歌舞伎町を彷彿(ほうふつ)させる。
    →イブカは軽快な足取りで、細い路地をひとつひとつ覗きながら歩いていた。1本の路地を突っ切った時、血のにおいが漂ってきた。イブカが、倒れた男のほうに向かった。イブカが箱を受け取ったのを確かめると、男は力尽きた。

  • チョンノ(鍾路)にある粥(かゆ)の専門店
    退院した啓をハルが誘って、イブカ、ハル、ミーフェン、啓の4人が訪れた。イブカはじっとメニューを見て、辛くないのを探していた。食後に4人は、静かな喫茶店に入った。

  • チョンノ(鐘路)の繁華街を少しはずれたビルの一室
    →数人の男が、何種類かのキムチを並べて焼酎を飲みはじめた。

  • チョンノ(鍾路)にあるレストラン
    靴を脱いで板の間に座る典型的な韓国式。
    →店の前で一瞬ためらっていた啓は、声をかけてきたパク・ヒュンジュと一緒に食事をした。味つき鶏肉と野菜炒めが平べったい鍋からあふれそうになっているタッカルビ、 豆腐チゲ鍋、スープ、ご飯、キムチ数種類でテーブルがいっぱいだった。隣のテーブルでステファニィ・トロイと食事をしていたチョー・ムンシクは、旺盛な食欲を見せる二人の会話を聞いていた。

  • キョンボククン(景福宮)
    景福宮は1394年に建国された李王朝最初の王宮で、ハングルもここで開発されたという。敷地内には国立中央博物館や民俗博物館があり、観光客でにぎわっている。
    →ホテルから尾行を連れて、地下鉄に乗ったイブカはキョンボククン(景福宮)に向かった。その後を2人の男が追い、それをアルが尾行している。国立中央博物館をのんびり見物し終わったイブカは、自動販売機から缶入りの梅ジュースを買って、飲みながら、アルにメールを送った。
    →民俗博物館の見物を終えて、イブカ、アル、ハルの3人が伝統茶≠ニいう看板の出た韓国風喫茶店に入った。
    →ハルはミーフェンと一緒に、国立中央博物館に出かけた。イブカは既に1回行ったので、誘われたのを忘れていた。

  • 韓国風喫茶店
    イブカ、アル、ハルの3人が入った、伝統茶≠ニいう看板の出た韓国風喫茶店。ハルは、セット・メニューで運ばれてきた韓菓(ハングァ)をうまそうに口に入れた。

  • キム・ソンミンのテコンドー道場
    地下鉄キョンボククン(景福宮)駅から、徒歩で10分ほどの距離を南に下ったところにある。カン・ジョンウンとパク・ヒュンジュが通っている。師範のキム・ソンミンから、マオが、三段蹴りを教わった。
    →午前中の指導を終えた師範代、パク・ヒュンジュが、師範のソンミンと緑茶(ノクチャ)と呼ばれる韓国緑茶を飲んでいる。

  • インサドン(仁寺洞)
    3つの地下鉄駅、アング(安国)、チョンノサムガ(鍾路3街)、それにチョンガ(鍾閣)に囲まれた一帯。陶磁器、骨董品、手作り韓国紙(韓紙)、韓国茶、茶器店などが軒を連ねている。一軒一軒は小さいが、粒よりの品揃えで人気を集めている。
    →イブカ、アル、ミーフェン、ハルの4人がアング(安国)駅を降りて、インサドンノ(仁寺洞路)の北側に来た。
    →屋台で買った焼き栗を頬張りながら歩いていたイブカに、ミーフェンが声をかけてきた。アルが一緒だ。

  • インサドンノ(仁寺洞路)
    長さ500メートルほどの通りだが、インサドンのメイン・ストリート。通りの入り口に一対のジャンソンという石像がどっかりと据えられている。
    →イブカ、アル、ミーフェン、ハルの4人は通りをゆっくりと南下しながら、買い物を楽しんでいた。ハルは、韓国製の茶器と韓紙を買ってうれしそうにしている。現れた啓が、ハルに挨拶をして微笑んだ。

  • 『ソマウル』
    韓国風レストラン。入り口は狭いが、店内は広々としている。インサドンノ(仁寺洞路)大通りを東に折れ、細い路地を入って突き当たり、道なりに左にいくとある。
    →イブカ、アル、ミーフェン、ハル、啓が食事をした。炭火焼き用のカルビ、ロース、レバーのほかに、冷麺、ナムルなど、幾種類のも料理がテーブルを占領してしまった。

  • I大付属病院
    地下鉄東大門市場(トンデムンシジャン)駅の近くにある、啓が入院した病院。「梨花大学病院」と思われる。
    →マオとキム・ソンミンが病室に入ると、啓はベッドで上体を起こして、パク・ヒュンジュと話しているところだった。ノックがして、アルとミーフェンが現れた。啓はふたりを見て、なぜか気持ちが静まるのを感じ、微笑んだ。

  • トンデムンシジャン(東大門市場)
    韓国最大の衣料品市場であり、衣類問屋街を中心に、漢方薬や古書など専門店がぎっしりと密集した地域。
    →啓とミーフェンは、衣料品市場をぶらぶらと歩いてから、マオと待ち合わせの食堂に入った。

  • サムゲタンの専門店
    啓とミーフェンがマオと待ち合わせた、トンデムンシジャン(東大門市場)にある食堂。
    →大きな石鍋で運ばれてきたサムゲタンの鶏を、マオが、金属製の箸で器用に切り開いて、取り分けた。この様子を、離れたテーブルから、チョー・ムンシクが見つめていた。

  • 東大門市場(トンデムンシジャン)の一角にあるオフィス・ビル
    →アン・ソッキュがアルを待っていた。遠回りして尾行を片付けてから、ウルフがやってきた。アン・ソッキュがコンピュータのスクリーンを操作し、アルとウルフは何人かを選別した。

  • ナムデムンシジャン(南大門市場)
    ソウルの盛り場のひとつ。ミョンドン(明洞)から1kmほど西にある。衣料品、食料品、アクセサリーなどを販売する店舗ビルが並び、いたるところに、屋台が出ている。
    →ソウルで発行されている英字新聞を持っったイブカが、人込みを縫うようにして歩いていた。ふと目の前の屋台を覗いたイブカは、〔鯛焼き〕を1個買った。

  • ナムデムンシジャン(南大門市場)にある料理店
    イブカ、アル、啓が入った店。
    →啓がすばやく注文する。イブカとアルが石焼ビビンパを楽しんでいる間に、テーブルには料理が次々と置かれていった。アルが恐る恐る啓を見つめる。イブカが、啓の食欲に見とれていると、〔シン〕がミーフェンからのメール着信を告げた。

  • カン・ジョンウンの事務所
    南大門市場(ナムデムンシジャン)の一角のビルの中にある。表向きは、貿易商という看板をだしているが、実態はヤクザ組織。

  • 明洞(ミョンドン)の繁華街
    →啓が、チョー・ムンシクと待ち合わせた。あらわれたムンシクは、啓を映画館に誘った。ムンシクがうれしそうに応じながら、さりげなく周囲に目を配る。このとき、数人の男が二人を見ていた。
    →啓は、チョー・ムンシクとゆっくりと食事をした後、喫茶店に入ったのだが、 外に出てきたときに、足元がふらついていた。キム・ソンミンと共にいたパク・ヒュンジュが指差した先に、ふらつく啓がいた。チョー・ムンシクは啓の手を引きながら、明洞(ミョンドン)の繁華街の外れを目指し、人通りの少ない路地で車に乗せようとしたが、マオ達が助けに入った。

  • ミョンドン(明洞)の韓国レストラン
    ヒュンジュが、イブカ、アル、ハル、啓、ミーフェンを案内した韓国レストラン。
    →料理店に入っていく一行6人を離れたところからチョー・ムンシクと、カン・ジョンウンが見つめていた。

  • ミョンドン(明洞)の、とある大きなレストラン
    →ウルフがカン・ジョンウンに誘われて、休息をかねて食事に来た。ステファニィ・トロイも一緒だ。アンドン・ソジュ(安東焼酎)という名酒を口にしたウルフは、信じられないような表情で空にしたグラスを見つめている。テーブルの上には、次々と料理が運ばれ、ウルフとジョンウンが片っ端から平らげていった。携帯電話に連絡が入って、大急ぎでやってきたアルは、ようやくウルフのいる店を見つけた。あまり近づかないほうがいいと判断し、離れたテーブルに座ると、ゆっくりと食事をしながら、さりげなくウルフの周辺を観察した。

  • ナムサンコンウォン(南山公園)
    ソウル市街の中心にある高さ265メートルの南山(ナムサン)を中心とする見晴らしのいい一帯。ナムサン(南山)にそびえるソウルタワーは市街のどこからも見える、ソウルのシンボル的存在となっている。
    →エステラ・フェンテスは、重たい足どりで、公園の東側を通り、地下鉄の駅を目指した。
    →ソウルタワーの展望台から降りてきたイブカとアルが、公園を散歩している。アルは尾行を警戒して、周囲を注意深く観察している。イブカが、屋台で買ったソフトクリームを食べている。アルが駆け出したほうを見ると、女が地面に倒れていた。アルに抱えられて一度は意識がもどったエステラだったが、タクシーでイブカたちのホテルに着くと、また昏倒(こんとう)しそうになった。

  • ナムサン(南山)という小高い山の中腹に建つホテル
    2001年5月にイブカと、追ってきたアルが宿泊したホテル。イブカの部屋は15階にあったが、ホテル自体が小高い場所にあるので、眺望は見事。イブカはエステラの看病する彼女達のために、ツインの部屋を手配してやった。イブカがハルのために予約したスイート・ルームは約120uのスペースに、寝室、居間、応接間などが配置されていた。「グランド・ハイアット」か「新羅」か悩んだが、(「タワー」はグレード低いので却下)ホテルの近くから地下鉄3号線に乗るなら、ロケーション的に「新羅」と思われる。どちらも2002年に改装されているらしいので、当時とは色々違うかも。
    →イブカが起きてくる頃を見計らって、ロビーに降りて来たアルは、壁際に立って小声で話している2人の男がイブカを見張っているのに気付き緊張した。さりげなく、2人の男が見えるソファに腰をおろしたアルは、予告無しにイブカの目の前に出て行く予定を変更して、携帯電話からメールを打った。数分後、いつもと同じ服装のイブカが、ロビーに現れ、ゆっくりと外に出て行った。
    →ホテルの窓から、イブカが空中を浮遊する綿毛をじっと見つめていた。
    →南山公園(ナムサンコンウォン)で倒れたエステラ・フェンテスを救ったアルは、タクシーでホテルに運んだ。ホテルの嘱託医は、安静を指示すると薬を処方して引き上げ、アルは自室で看病をしていた。
    →イブカとアルがホテルのレストレンに入って、遅い朝食を注文した。二人が食事をしているところに、ミーフェンが現れた。アルがウェイターを呼び寄せる。
    →エステラ・フェンテスの診察がちょうど終わった時に、啓がホテルに到着した。ミーフェンがエステラの手を引いてが降りていくと、啓がロビーでイブカとアルに合流していた。5人で食後のお茶を楽しんでいる時に、イブカがブツブツとつぶやき始めた。
    →ホテルのロビーに入るなり、マオを見たイブカの足がとまった。エステラが狙われていると告げたマオに、状況を詳しく知りたがったロイの要望で、ホテルの会議室を借り、エステラも含めて、皆が集まった。最後に、国家情報院のエージェント、アン・ソッキュが現れ、簡単に挨拶をした。これで、合計で9人となった。
    →ロビーに呼び出されたアルが、突然現れたウルフに驚いている。後日ウルフは潜入操作中だといって、いつの間にか、ホテルを移ってしまっていた。
    →ホテルのロビーで、ハルとミーフェンを見送ってから、アルは、イブカの部屋にやってきた。アルがノックを繰り返し、やっとイブカが顔をだした。
    →イブカは、いつまでも続くノックの音に、やっと目を覚ました。ドアを開けると、イブカの予想どおりアルが勢い込んで入ってきた。
    →アルはホテルのロビーで、ハルとミーフェンに会っていた。姿を消したイブカは、空港に向かったらしい。現れたウルフが、ハルに挨拶をした。

  • ソウル警察署
    ソウル駅前にある。イブカをなんとか説得したアルは、スコットランド・ヤード捜査官である身分を明かして警察に事件の捜査協力を申し出た。
    →アルがイブカを連れて、ホテルの前からタクシーで乗りつけた。ホテルからタクシーを尾行してきた車の中で3人の男達が興奮している。チョンノ(鐘路)で殺された男から託された小さなプラスチックの箱を、イブカは警察に任意提出≠オ事情聴取に応じた。アルは、イブカがディジタル・カメラで隠し撮りした昨日の男達の写真を、不審人物情報として提供した。2時間後、イブカとアルがソウル警察から出てきた。ゆっくりと歩いているイブカとアルを、数人の男たちが、離れ離れで、つけはじめた。

  • ヨンサン(龍山)地区
    ソウル駅から南下して、ハンガン(漢江)に程近い一帯。ここに巨大な電気街があり、家電からパソコン、各種部品、携帯電話まで扱っている。
    →ハルはイブカと一緒に、楽しそうに電気街を見てまわった。ハルが和服の帯から懐中時計を出しているところに、ロイ・フィッシュボーンが現れた。3人が近くの喫茶店に入った。

  • 地下鉄『アックジョン(狎鴎亭)』駅
    イブカの滞在先のホテルの近くから乗った地下鉄3号線で、漢江(ハンガン)に架かる専用陸橋を渡り、南下してから最初の駅。
    →改札を抜けたところで、金魚鉢を見たイブカが声をあげた。アルが四角い水槽で泳ぐ金魚を見ながら、もしかして地下鉄の駅には必ず水槽があるのかも知れないなと言う。

  • アックジョンドン(狎鴎亭洞)
    アックジョン(狎鴎亭)駅の東側一帯。漢江(ハンガン)から南の市街地のなかでも、 最先端ファッションの発信地として特に名高い地域。高級住宅街であり、同時にブランドショップや、流行の最先端をいくレストラン・デパートが並んでいる。街の北側とは雰囲気が違うらしい。
    →アックジョン(狎鴎亭)駅を出て東に向かって、イブカろアルが歩いていた。あの店行ってみようと、イブカはさっさと歩き出して、明るいカフェに入った。
    →独りでぶらぶらと歩いていた啓は、突然声をかけてきたチョー・ムンシクに笑いながら、ふと不審を覚えた。

  • 明るいカフェ
    アックジョンドン(狎鴎亭洞)にある、イブカとアルが入った店。イブカが注文したのは、フルーツたっぷりカキ氷で、大きなガラスの器に入ったカキ氷に、バナナ、苺、オレンジ、キウイなどがふんだんに盛られ、さらに上にクリームがのっている。アルは、フレーバー・ティを飲みながら、目をみはった。完食したイブカの様子を、アルが心配そうにみた。

  • カンナム(江南)の新興ビジネス街
    市の中央を流れる漢江によってソウルは南北に分かれ、江南には、ハイテク企業やドットコム企業が密集する韓国のシリコンバレーがある。
    →アン・ソッキュと啓が、テヘラン・ストリートを歩いていた。大通りを南に折れ、とあるビルの内部に啓を案内した。国家情報院が借りているオフィスのひとつがある。

  • 国家情報院の事務所
    江南(カンナム)の新興ビジネス街、テヘラン・ストリート大通りを南に折れたところにある、国家情報院が借りているオフィス。アン・ソッキュが、啓を案内した。
    →アン・ソッキュの後に続いてはいった室内に、マオがいるのを見て、啓が驚いた。 コーヒーをいれながら2人のやり取りを黙って聞いていたアンが、割ってはいった。
    →啓とアン・ソッッキュが、一斉捜査の手配をしていた。啓からのメールを受け取ったマオは、すぐにFBI本部に通報を始めた。

  • テヘランバレー
    カンナム(江南)の新興ビジネス街。高層ビルの立ち並ぶ大通りだが、ここにも様々な露天商がでている。
    →マオと、アン・ソッキュが歩いていた。ふたりとも身長が180cmを超えており、スーツの内側から威圧感が漂っている。
    →イブカとミーフェンが歩いていた。イブカは道端の屋台で、大きなビニール袋に入った米菓子を買った。

  • ウォーカーヒルのカジノ
    ソウルの中心部から東に外れた小高い丘にある、ソウルで唯一の政府公認のカジノ。丘から南に降りると、ハンガン(漢江)が悠々と流れている。24時間営業。カジノの内部は、バカラやポーカーなどのカード賭博のテーブルのほか、ルーレット、スロットマシンが並べられ、飲食の設備も整えられている。外国人のみ利用が可能という建前になっているが、特にパスポート・チェックなどは行われてはいない。
    →ウルフがポーカーで勝ちまくっていた。同じテーブルで負けつづけているステファニィ・トロイが胸の中でののしった。頬が紅潮している。その様子を、カン・ジョンウンが冷ややかに見つめていた。
    →ウルフが軽い飲み物で休憩を取っている時に、カンが自己紹介してきた。一緒にいた女が、ステファニィ・トロイと名乗った。
    →ウルフは、相変わらず勝ち続けていたが、目の前に強力なライバルが出現している。ステファニィは、ウルフのテーブルで、ひたすら負け続けていたのだが、昨夜からカン・ジョンウンがその替わりに座っている。
    「シェラトン・ウォーカー・ヒル・カジノ・コンチネンタル」

  • カジノと同じ敷地内のホテル
    イブカ達のいるホテルから、ウルフが勝手に移ってきた、カジノと同じ敷地内にあるホテル。
    →ウルフは自室でシャワーを浴び、サンドイッチで素早く食事をしてカジノ場に戻って行った。この数日ほとんど眠っていない。
    →昼過ぎになってようやく目覚めたウルフは、シャワーを浴びてから歩いてホテルをでた。ゆっくりと都心の繁華街を目指しながら、ウルフは自分に尾行がついているのに気がついた。
    「シェラトン・ウォーカー・ヒル」

戻る