ウィリク
アンヴァンの北東部アルケインを中心に位置する緑豊かな地で、光王に従属している。南には光王が眠っているとされる死の森(ゲアラック)がある。この地方に住む者の特徴として、黄金の髪が上げられる。王城はカースラーン。北にルーアンという居城を持つ。
ディネゴール
アンヴァンの北西部デュルムを中心に位置する地で、闇王に従属している。湿地が多く、朝夕には霧に覆われる。王城はガリュナス。
ラサール
アンヴァンの中央部ソレアを中心に位置する、水源に乏しく岩と草原に覆われた乾いた地で、風王に従属している。ラサールの王族には双子が多く産まれたことから、王位争いによる兄弟殺しは今や習わしとまでいわれている。双子の兄姉は左腕、弟妹は右腕に刺青を入れて、レフトサイド、ライトサイドと称される。王城はラグーン。
ローグ
アンヴァンの東部、レアレス河とメリダウ河の河口に面するイルビを中心に位置する地で、炎王に従属している。この地方に住む者の特徴として黒髪があげられる。王城はカムレン。
ロクロレア
かつてアンヴァンの西部シメールを中心に位置したとされる水源の豊かな地。水王に従属していたが、一夜にして湖中へと沈められた。
ファイ
アンヴァンの最南端リシェドを中心に位置する商業都市。東には港町ゼイレバ、北に深き森シュルツ・ハーンを頂き、南には果てのないゴルビナ砂漠が広がっている。かつては地王に従属していたファイだが、地王の消滅後に王族は力を失い、現在ではその血筋も絶えたとされている。(アル・シェイザ家こそが王の血を継ぐものであるとの見解もあるが、他のファイ有力三家はそれを認めてはいない)現在のファイはギルドで構成されている。ブロンタナスの樹が育成しやすい地であることで有名。
ヴィンガル
別名『遁れの街』。アンヴァンの中で最も特異とされるこの地ではあらゆる魔法が無効化されるが、これはヴィンガル中央の小丘に立つ大樹ブロンタナスの精霊が守護の力を働かせたものと信じられている。『神官王』の名称で呼ばれるヴィンガルの王は代々神官長が兼ねており、その身を精霊に捧げるという意味から世襲制をとらない。
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