■ファイ(リシェド周辺部)
ファイの有力四家:相関図
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________[復讐]______________サレム家
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アル・シェイザ家 ←[破滅]− シャリフ家 ←[対立]→ ハジャス家
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[アル・シェイザ家]
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ヌアザ・アル・シェイザ
ファイの有力者の一つである、アル・シェイザ家の当主。シャリフ家当主ウマルの策略により破滅に追いやられ、自殺する。アル・シェイザ家はファイの王族の血を引いていると云われているが、真相は定かではない。
ゼントール・アル・シェイザ
シュルツ・ハーンに出没する盗賊団の首領。通称ゼン。彼の父親は、かつてシャリフ家により破滅に追いやられた、アル・シェイザ家の当主ヌアザである。復讐のためアル・シェイザの名を捨てた彼は、盗賊となりシャリフ家の商隊を次々と襲った。実弟の如く面倒を見ていたアリュウ(この時点ではアリュウが女性であることを知らない)がシャリフ家の義娘である事を知り、苦悩する。義に厚く、統率力のある人物で周囲からの信頼も高い反面、気性が荒く激しやすいために、怒りに我を忘れて周囲を血に染め
る事もまれではない。剣士としての才能はあまり際立ったものではないが、敏捷力に優れており、小刃の扱いはかなりの腕である。
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[サレム家]
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ナジェイル・サレム
ファイの有力者の一つである、サレム家の当主。
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[ハジャス家]
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イル・ハジャス
ファイの豪商ハジャス家の跡取り息子。ハジャス家はシャリフ家との間に長年に渡る深い確執をもっている。アリューシャが姿を偽り盗賊団の一員となっていることを知り、『退屈しのぎ』を名目に助力を申し出る。シャリフ家の衰退がハジャス家に有利なことには違いないからだ。周囲から常に数歩離れた視点で物事を判断し、自らに有利な方向へと状況を変化させてゆく能力を持つ。力で物事を勝ち得る性質ではなく、武術はあまり得意としない。白く日に褪せた髪と白の長衣姿(彼は白の長衣を好んでを着用する)が彼の非情な性格と合間って、盗賊たちの内では密かに『オピオンの影』の異名で敬遠されている。
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[シャリフ家]
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ウマル・シャリフ
ファイの豪商シャリフ家当主で、アリューシャの義父。同じくファイの豪商として知られるハジャス家とは、長年に渡って対立を続けている。非常に強欲な人物で、己の利益のために幾人もの同業者を破滅に追い込んでいるために決して敵は少なくない。
アリューシャ・シャリフ・シャナール
ファイの豪商シャリフ家の義娘。エメラルドの瞳と腰まで伸ばした黄金の髪を持つ。養父ウマルへの嫌悪から黒く髪を染めると『アリュウ』と名乗る少年に姿を変えて、ゼンの率いる盗賊団の一員としてシャリフ家の商隊を襲った。いつも身に付けているイヤリングは竜の鱗でできており、彼女の身を護る強力な護符となっている。一角竜と人間の混血児である彼女は先天的な『癒し手』である。彼女が闇王と化したフレイの心を和らげることのできたのも、そのためであったのかも知れない。
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[その他]
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ハシバ
ファイ人で、アリュウ率いる盗賊団の一員。善悪の所在やアンヴァンの情勢に対して全くの無関心を装っている。彼が利益もなく他人のために行動をおこすなどは間違ってもないであろう。細目。
癒し手【シャナール】
心や体に受けた傷を、内面より癒す能力を持つ者。薬師や神官に多い。
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