休日の過ごし方22 (妄想話)
メイフェアの南、ピカディリーの通り。
夜になって、マオはホテルの一階にあるレストランに現れた。
以前にワトソン達と出くわしたのは、ちょうどこの店を出たところだった。
奥のテーブル席には、洒落たスーツにネクタイ姿の男が座っている。
向かいに座ったマオは、待ち合わせた情報屋へと問いかけた。
「倉庫の場所は分かったか?」
「いや…すまない、それはもう少し待ってくれ」
「ターゲットの動きはどうだ?」
「あれから目立った動きはないな。
ヤードの捜査が入ったせいで、接触を警戒しているんだろう」
「わかった。引き続き、監視を続けてくれ」
「それは構わんが…本気でヤツは動くと思うのか?」
「動かないなら、動かすまでさ」
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