■術師
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[魔術師] |
イェルホウ・ビソウ リー・オー・ダンに住む、アンヴァンでも高名な魔術師。象徴石は『調和』を表わすアズール。ウィリクのアトウィル王が王位につく以前、彼の助言者として親交を持っていた。かつての親友である術師との戦いにおいて死亡、シアンによって反魂の術を受けるも術が不完全であったために魂のみが(たまたま側にいた)鴉の体の中へと復活してしまう。以後レイス、シアン、レシェントの師として魔術を教授した。優れた術師の才を持ちながらも極度の宮廷嫌いが高じてか、生涯いかなる王の元にも彼が従事することはなかった。頑固で冗談の通じぬ堅物な性格の持ち主。赤銅色の髪と榛色の瞳を持ち、小さな丸眼鏡を愛用している。 シアン・エストリル 『深き愛により、運命を共に従う者なり』 レシェント・ヴァルア 『聖なる者よ、我が腕によりて力を顕わせ』 レイス・ダルファス 『癒しの手は、汝によりて血の剣を掲げたり』 イオーネ・サハス(邪眼の魔術師) 象徴石は『知性』を表わすベリロス。『邪眼の魔術師』と呼ばれるゆえんの鋭い瞳は、緑の光彩が入った猫の金目を思わせる。これは彼にいくらかの妖魔の血が入っているためらしいが、このことがイオーネを極度の対人恐怖症に陥らせている。魔術知識の幅広さに対して実践経験はまだ浅く、それに伴う理不尽な行動が周囲の人間を混乱の渦に巻き込んでいる。後にレイスの目にとまり、レグラス・ランと共にウィリクの宮廷魔術師として活躍した。自分とは正反対の、自由奔放な性格を持つレグラスをうらやんでいる。 レグラス・ラン 象徴石は『北の黄金』を表わすアンバー。生まれながらにして優れた術師の才を有し、中でも炎の術を得意とする。両親が輝石師である彼は、15歳のときに受けた予見に従い幻の輝石サイモフェーンを求めてウィリクへ渡る。その際に宰相レイスに認められ、同じく魔術の才を持つイオーネ・サハスと共にウィリクの宮廷魔術師となる。城へ上がっていないときは新たな輝石を求めてアンヴァン中を旅している。魔術師特有の『影』の面を一切持たない。 セウニア・シスィス ユークリド王に仕えるロクロレアの宮廷魔術師。肩上で切りそろえられた銀髪に、青灰色の瞳を持つ。妖魔の存在をまったく恐れていない変わり者。失われた輪を司る人物。 ニニアス・ラーファリア ゼオンの友人。品行方正な人物で、ゼオンの自虐的な生き様を心配している。妖魔に襲われて消息不明となる。 ロウム →最後の冒険者 |
[魔導師] |
フレイア・エストリル 別名『ルビウスの魔女』と呼ばれる魔導師。巨なる蛇(ミズルズルシル)を操る力を持ち、妖魔フォーンを従える。兄を殺したウィリク王レギオンを恨み呪いをかけるが、呪いを解きに現れた王に口説き落とされ、その妻となる。しかし後に魔を厭う臣下達の計略により、彼女は息子ファレルを残し、城を去ることを余儀なくされる。だがそれを認めぬ王は自らの短い命が尽きるまで、彼女を眠りの内に封じ束縛し続けた。王の死後目覚めた彼女は、レギオン王の二番目の息子、ヴァルストークと共にウロボロスを探す旅に出る。金髪、榛色の瞳を持ち、年齢不相応の幼い容貌。 リスティス 至上最悪の魔導師。彼の力を恐れた母親によって赤子の時に地底の穴へと投げ込まれ、その後は双身の妖魔シリアとカナンによって育てられる。そのため人としての良心が欠如している。シリアとカナンが地底の穴に落ちた際にウロボロスと遭遇し、地底の穴を抜け異界へ戻るための契約を交わす。争いの生ずるあらゆる土地をさまよい、『契約』によって相手の命(をかけるほどの想い)と引き換えにあらゆる手段を用いてその望みを叶える。魔術師ビソウは彼が真の自分をさらすことのできる唯一の友人であ ったが、契約の執行により命を奪ってしまう。赤銅色の髪と鉱物質の輝きを持つ瞳を持つ。底無しの術力は既に化け物並み。 |
[魔剣士(ブレスト)] |
オルカス・ドゥーリン →古に連なるもの ゼオン・イーディアス 伝説の魔剣士。輝灰の妖魔シェイドを倒した後、姿を消す。レイスとは同一人物。 |
[魔狩り師] |
ザンビア・メノウ ファイ出身の魔狩り師。シアンに惚れ込んで、自らを主に選ぶようにと日々迫っているらしい。 イェニウ殺菌、消化、強壮、精神安定、解熱作用のある香草。別名『九の枝』と呼ばれる。量を間違えば毒となるので知識のない者が扱うのは非常に危険。妖魔の嫌う香りを持つ。 リファールレシェントが魔術で創り出す白い鳥。精神を同調させて遠く離れた場所を探ることなどができる。 |